俺は体育が終わった同時に保健室に一人で走った。早く叶華に会いたいからだ。

靴を履き替えることはせずに、保健室の窓へと向かった。そこには先島先生と話し終えた叶華の姿があった。叶華はベッドにもう一度寝転がった。それを見計らって俺は窓を開けた。すると、叶華は俺の方に背を向け、横に眠る。

俺は声をかけた。

「かーのかっ!」

と。叶華は俺の声にビクッとして、俺の方に身体が向いた。そして、叶華はチラッと俺を見る。叶華はすぐに目を瞑ってしまった。俺は叶華の頬に手で触れた。叶華の肌はすごく綺麗だ。叶華にキスしたい気持ちが出てきて、俺は叶華にキスをした。片桐先輩とのキスとは違う、本当の唇にキスを。

叶華の唇はとても柔らかかった。そして、叶華の頬がピンクに染まった。叶華が俺で紅潮してる姿がとても可愛かった。

現代文で読んだ物語のようにならないようにしないとな…。叶華を攫われないよに。叶華が俺の前から消えないように…。俺が大切に叶華を守るんだ。

叶華は俺だけの女の子。