叶華の柔らかく、細い綺麗な髪や華奢な身体が俺の腕にある。色白な叶華が体調を崩している。俺はそんな叶華に呼びかけた。

「叶華!……かのか、叶華!」

と。叶華はゆっくりと目を開き、か細い声で言った。

「兎田くん…。ありがとう」

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「兎田ー!日和は大丈夫なのかー」

と体育担当の担任の先島先生が走って来た。

「日和さん、体調悪いみたいで俺が保健室に運びます」

と俺は先生に告げた。

「そうか、ありがとうな!兎田」

俺はさっそく、叶華を俺の背に背負った。叶華は柔らかくて、小さかった。

先生にですら、叶華は触らせたくなんかない。それと、叶華のことが好きだなんてバレたくない。叶華は俺の…。