君が助けてくれた夜

「この辺だったと思うんだけど…」


レストランの近くまで来たのに

前回来た時のように

お店から光が漏れていなかったから

一瞬お店がどこかわからなかった。





「あ…今日、休みなのか…」


外から見えるガラス張りの店内は真っ暗で

誰もいなかった。


「明かりがついていないと全然雰囲気が違う…別のお店みたい…」


家具やレイアウトは変わらないはずなのに

前に来た時のような煌びやかさが感じられず

殺風景な店内に感じた。








お店が開いていなかったことに

残念な気持ちを抱えながらも

“突然来るな”というお告げかなと

少し反省して

また待ち合わせ場所へと向かった。


















待ち合わせ場所の公園に

まだ優太の姿はなかった。



最近の私との約束には

いつも遅れてばかりだから

もう特に何も思わなくなってしまった。



まだ肌寒さが残る中

コートをしっかりと体に巻きつけ

空いていたベンチに腰掛けた。
















「真奈」















後方から



私の名前を呼ぶ

愛しい人の声が聞こえた。

















私は喜んで振り返ると



そこには






優太と











例の可愛い後輩社員の立花さんがいた。