西園寺先生は紡木さんに触れたい

「オイ、ツムツム。」


次の日の一時限目の前。

紡木が授業の準備をしていると、険しい顔をした蓮から声をかけられた。


「なあ、オマエさ、葵に年上の男とか紹介したか?」


「はっ、え、何の話?」


全くもって身に覚えのないことに紡木は蓮に聞き返すと、蓮はドカっと紡木の机に腰掛けた。


「とぼけてんじゃねえぞ、オイ。

葵がツムツムに年上の男紹介してもらうとかほざいていたがよ…オマエぶん殴られてぇのか?」


「は??いや、そんな約束してないし!!」


ぐっと近づいてくる蓮の顔とその気迫に気圧されて、紡木は思いっきり体を仰け反らせた。


「ハア!?テメェ葵が嘘ついてるって言うのか!?!?」


クラスに響き渡りほどの怒声に、紡木は「ひいっ!」と悲鳴を上げた。


確かに葵にお願いされたけど、断るつもりだったし!!!


そう叫びたいが、余りの恐怖に口をぱくぱくさせることしかできなかった。


「おい、テメェ、何とか言えよ!!」


そう言って蓮が勢いよく拳を振り上げた。


やだ、もしかして私殴られる!?


そう思って反射的に頭を抱えて、ぎゅっと目を瞑った。