わりかし何事もそつなくこなせる西園寺であったが、テスト作りに関しては教師生活が4年経った今でも慣れないものだった。
この時期は一番ストレス溜まるんだよなあ…。
そう思ってチラリと心のオアシス─紡木の方に目線をやった。
真っ直ぐ正された背筋に可愛いらしいピンクアッシュヘアー。薄くピンクに色づいた唇は集中している時の癖なのか、少し尖っている。
うーん。
「可愛いなあ。」
西園寺は心の中でそう思っていたつもりだったが声に出ていたらしい。紡木にジロリと無言で睨まれた。
可愛いって言われて、睨んでくるところも可愛い。
なんて言ったら今度こそ本当に嫌われるかな。
そう思って、西園寺は心の中で呟くだけにとどめておいた。

