「で、でも、どうして…?」

「まあ、色々あって…そうだ!今日午前中で終わりだし、一緒にご飯食べない?」


そう笑って答える葵に、紡木は「え、いくいく!」と答えた。


「お、俺は?」

「アンタはまた今度。今日は女子会なの!」


期待を孕んだ目で葵を見る蓮に、彼女がキッパリ断ると蓮は分かりやすく項垂れた。


葵は「じゃ、またね!」と言うと自分のクラスへと消えていき、蓮には「クソっ。」と睨まれたので、紡木は思いっきり視線を外して聞こえないふりをした。