まだ、まだ。


私なんて、先生と付き合うに値しない。

もっともっと素敵な人間になって

先生に見合う女の子にならなきゃ。


だから、もう少しだけ待ってください。



紡木はそう心の中で呟くと、困惑している西園寺を残して準備室から出て行った。



「えっと〜…もしかして振られた?」



急に付き合えないと言われ、西園寺の頭はショート寸前だった。