西園寺先生は紡木さんに触れたい


「…そうだ!2組に行かない?メイド喫茶やってるんだって!」


話題を変えようと紡木がそう提案すると、瞳も賛成して3つ隣の2組へと向かった。


「あ、紡木さんと…吉田さん?…奇遇だね…。」


2組の入り口近くまでいくと、より一層騒がしいように感じたのは気のせいではなかったらしい。


教室内にはいつもよりも沢山の女子生徒に囲まれて、完全に憔悴しきってる西園寺が2人の方にひらひらと手を振っていた。


一斉にこちらに向いた悪意のある視線に、紡木は「はは、どうも…。」と苦笑いを浮かべながら案内された席についた。


西園寺は輪の中から抜け出して、ふらふらと紡木たちの元へ近づいたかと思えば、同じテーブルに腰を掛けた。


それと同時にメイド服を着た気の強そうな女子生徒が「用のない人は教室から出て行って!」と西園寺を囲んでいた生徒たちを蹴散らした。


由梨は突然の展開にドキドキ胸を高鳴らせながら、西園寺の方を見つめた。


先生…かっこいい…好き!


そんな由梨と違って、紡木は教室内をキョロキョロと見渡していた。


葵…いないなあ。まだシフトじゃなかったのかな…。