そしてそれから1週間後。いよいよ文化祭の日─。
「なんか緊張するね〜!」
「自分達が作った衣装を着るのって、なんか楽しいかも!」
「ね、これを自分が作ったって考えるとなんか感動。」
紡木は真衣たちと血だらけのナース服を着てはしゃいでいた。顔には傷…のようなタトゥーシールやメイクが施されている。
「お〜、似合ってるじゃん。」
そこにフランケンシュタインのメイクを施した牧野が近づいてきた。
「お似合いって、褒めてるの?貶してるの?」
そう笑いながら突っ込む由梨に、牧野は「褒めてる褒めてる!」と返した。
「牧野くんも、似合ってるね。」
照れ笑いを浮かべてそう言う真衣に、牧野も「それ褒め言葉??」と突っ込んだ。
「そろそろ始まるよ、配置について〜!」
委員長の声に紡木たちは各々の立ち位置に着くと、それと同時に教室の電気が消えた。
紡木は真衣と瞳と一緒に出口付近の裏側の椅子に座って人が入ってくるまで待機していた。
「ねえ、ちょっといい?」
3人で小声で話していると、委員長に声をかけられた。紡木たちが委員長の方を見ると、彼女は『3-5お化け屋敷』と書かれた看板を手にしていた。
「ここ人数多いしさ、誰でもいいから1人、宣伝しに行ってくれない?」
委員長の言葉に、3人で顔を見合わせた。
「あ、じゃあ私いくよ。」
紡木はそう言って立ち上がると、委員長から看板を受け取った。
「え、つむちゃん、いいの?」
眉を下げてそう言う真衣に、「うん、いいよ。」と答えると、「じゃあ、また後で!」と返して教室から出た。

