西園寺先生は紡木さんに触れたい


「…っていうことなの。」


うっとりとした表情を浮かべながらそう語る由梨に、紡木はさすがモテ男は違うな…と妙に感心していた。


「それでね、ケイト先生の連絡先とか知りたいんだけど…つむちゃん、知ってたりしないよね?」


「えっ!し、知らないよ〜??」


上目遣いで見つめてそう聞く由梨に、紡木は思いっきり目を泳がせながら否定した。


そんな紡木に由梨は特に疑念も抱かずに「そっかあ。」としょんぼりした後に「あ、でも!」と何かを思いついたのか目を大きくして顔を上げた。


「ケイト先生に聞けば教えてくれるかな?つむちゃん、一緒についてきてくれない??」


「ええっ!…あ、まあ…。」


由梨の提案に紡木は驚きつつもここで断るのもおかしいよな、と口籠もっていると、「よし、いこ!」と、由梨は立ち上がった。


それから椅子にかけたままの紡木を見下ろすと、一緒に来るように目で促した。

紡木は渋々立ち上がると化学準備室へ向かう由梨の後ろをトボトボとついて行った。