「…つむちゃんって本当にすごいね。」
感心したようにそう言う由梨に、紡木は「いやいや〜。」と謙遜した。
瞳はそんな紡木を見て一息つくと「あの、さ。」と口を開いた。
「私も、恋愛相談に乗ってほしいの。」
少し頬を赤に染めた瞳に、紡木は「勿論。」と返した。
「私も、好きな人がいて…すごく優しくて、かっこよくて、私が話しかけるとにこにこ笑いながら聞いてくれて、でも…すごく遠く感じるの。」
「そうなんだ。…で、だれなの?」
紡木がそう聞くと、瞳は少しの間迷った後、口を開いた。
「ケイト先生なの。」
ズキン、と紡木の胸が飛び跳ねた。
「西園寺、先生?」
「…うん。」
恥ずかしそうに頷く瞳に、紡木の心はまたズキンと音を立てた。

