西園寺先生は紡木さんに触れたい


その日の放課後も面接練習が終わるや否や、教室に戻って作業を始めた。


「つむちゃん、おつかれ〜!」

「おつかれ!」

そう言って出迎えてくれる真衣と由梨に、紡木も「ありがとう!」と返しつつ椅子に腰をかけた。

「…あのさ、つむちゃんって牧野くんとポスター描いてるんだよね?」


座るや否やそう聞いてくる真衣に、「あ…うん。」と、気まずそうに返した。


「…いいな。」

ボソリと呟く真衣に、紡木は「そうだ!」と返した。


「…よかったら真衣ちゃんが代わりに描いてくれない?勿論、その間私の瞳ちゃんで作業進めとくし。真衣ちゃんの方が絵うまいし!」


紡木はやや早口でそう言うと、真衣が返事をする前に「牧野くーん!」と、買い出しが終わって暇そうにしている牧野を呼んだ。


そして近づいてきた牧野に事情を話して真衣と今からポスターの続きを描いてもらうようにお願いした。


牧野は最初不思議そうに首を傾げていたが、真衣の方が絵が上手だと言うと納得したように頷いて了承した。


「おし、こっちで描こうぜ。」

そう言って真衣を引き連れていく牧野と、わたわたしている真衣の背中を、紡木と由梨はニヤニヤしながら見つめていた。