「うん。だってもうすぐ、結婚するでしょ?」
「そうだけど」
「それにさ、静生だってお父さんとお母さんにいろいろ言ったんでしょ」
「まあ、早く許可ほしかったし」
いつだって、僕は当たり前が壊れないことを望んでいる。
瑞花が僕のとなりで笑ってくれることを。
瑞花が、幸せでいてくれることを。
愛しい瑞花を、守っていられることを。
どうしたって抗えない世の中で、僕は懸命に生きている。
瑞花と一緒に、息をしている。
「わたし、お風呂入ってくるね」
「一緒に入ろうよ」
「ええ、誠実な静生くんじゃなかったの?」
「誠実な静生くんですよ」
「ふふ、いいですよ。終わったら一緒に歯磨きして、一緒のベッドで寝ようね」
「はーい、じゃあ準備してきまーす」
瑞花がいるお風呂はいつも温かい。人の体温がとっても感じられて、ずっと一緒にいたくなる。それは、恋は盲目ってやつかもしれないけど。

