「やっぱり瑞花のごはん美味しいよ」
「ほんと!? じゃあ結婚したときもたくさん振る舞うね!!」
瑞花はにこにこと可愛く笑った。
それを見るだけで心が穏やかになるのを日々しみじみ感じている。
ごはんを食べ終えて、食器を片付けて、僕たちはソファーでテレビを見ていた。
「ね、静生」
「うん?」
「いちゃいちゃ、しないの?」
「え、するつもりだったの?」
驚いた。瑞花はいちゃいちゃすることに乗り気だったのか。
「う、いや、なんか、静生とくっついてたいなあって、思っただけ、だよ」
「かわいい、瑞花」
「へっ、ちょ、静生」
上目遣いで、可愛く首をかしげて、僕を見てくる瑞花を、どうやったら拒めるというのか。
可愛すぎて抱きしめちゃったじゃないか。
「一回だけ、キスしよ」
「うん、する……」
何回もしたら止められなくなっちゃうから。誠実な僕でなくなっちゃうから。
まだ、瑞花を自分のものにできていないうちは、タガが外れないようにしよう。

