冬物語



今まで座っていたベンチから離れた。


公園の出口に向かう。


出口に人影らしき人が…いた。


迪!?来てくれたの?
あたしは、駆け出した。


でも違った。


ただ酔っていたおじさんがフラフラ千鳥足になりながら歩いていただけだった。