オープン前日、ゆずくんが私をお店のアトリエに招待してくれました。




「ココいらっしゃい。待ってたよ!」




ずっと会いたかった気持ちがお互い抑えられず、心絆は柚弦の胸に飛びついた。




柚弦も久しぶりに心絆に会えて嬉しくなり、めいいっぱい抱き締め返した。




「久しぶりゆずくん。ここがゆずくんのアトリエなんだね。なんかナチュラルで可愛い…!」




白とライトブラウンの家具をメインにレイアウトされ、大きな窓からは暖かな日差しが差し込む構造となっている。





外にはグリーンカーテン、アトリエの中にも所々にグリーンの植物の鉢が置かれている。




「ココが好きそうでしょ。ココが来た時のことも考えて作ったんだ。締切で立て込んだらここで一緒にご飯食べたり〜あとは…」




「それが目的なの?」




「バレた?だってもう、世間公認なんだよ。仕事場でもココといれる時はいたいな」




バレたって……。



そんな軽い気持ちでこのアトリエ借りて、ブランド立ち上げたの?



発表した時は堂々としててカッコよかったのに、今のゆずくんはカッコ悪く見える。




「私はゆずくんに仕事の方に集中してほしいな。終わったらいてもいいけど」




そこに関しては厳しく!




これもゆずくんのためだよ!