「心絆、黒木くんは?」




こんなにイライラしている中でも杏ちゃんはいつも通りに私に声をかけてくれる。





「杏ちゃん〜」





心絆は杏子に抱きついてそのイライラを緩和する。




杏子は嫌がることなく心絆を受け止めた。





「おっとっと。心絆どうしたの?黒木くんとケンカ?」





やっぱり杏ちゃんは私を理解してくれている。




だから甘たくなるんだよね。





ぎゅっとして離れない心絆を杏子はぎゅっとし返した。





「ゆずくんわがままなんだもん。疲れているの分かるけどさ、ファンの子のためにもきちんとして欲しいなって。それをゆずくんは分かってくれない…」