私の部屋に着いてからのゆずくんは黙々とシャーベットを食べている。




食べている様子はいつも通りだ。



「ゆずくん何かあった?」



「え?あぁ…。ううん、なんでもない」



「そう?何かあったなら私、聞くから。いつでも言ってね!」



やっぱりおかしい。




ゆずくんはいつも、私が何か言うと必ず返してくれるのに。



今は全く話さない。



「ご馳走様でした」



「ゆずくん。やっぱり何かあったでしょ!?」