「うん、ゆずくんから聞いた。ナギちゃん凄いね。好きな人のために努力できるなんて。私はゆずくんに教えてもらうばかりで、自分から綺麗になろうって全然思ったことなかった」




最近になってやっとオシャレに興味持ってきたくらいだし。





「心絆ちゃんはいいんだよそのままで。柚弦くんがそれで喜んでいるんだから。ナギには悪いけど、ボクは心絆ちゃんの方が柚弦くんに合っていると思うよ。昔からそう思っていたし」



「ゆずくんってそんなに前から私のこと好きだったんだ」




ナギちゃんは昔からずっとゆずくんを追いかけてきたからここまで頑張ってきた。




それに比べたら私は何も考えないでゆずくんの隣をずっと歩いていて、何も努力しないで…。




こんな自分が恥ずかしく思える。




好きという気持ちは負けてないと思っていたけど、ナギちゃんの方がゆずくんへの気持ちは大きいんだって今日来て分かった。



「ははは。柚弦くんずっと心絆ちゃんにアピールしてたよ?『ココちゃんココちゃん撫でて』って。心絆ちゃんの前だとなんか気が抜けるんだね」