明日、彼はいない。

囃し立てているのは当時の同級生達。


その中心に居るのは彼。

そして、幼馴染である、わたし。


__『ただの腐れ縁なだけで、好きなんかじゃないわ。大嫌いだもの』


しまった、と思った。

そう思った時には遅かった。


『……』


視界に映るのは、こちらを睨めつける双眼。


『俺だって、おまえなんか嫌いなんだよ』__


あれが、最後に聞いた、彼の言葉だった。