ウサギが立ち上がって 砂をはらった 風も冷たくなってきた 「オマエ、まだ帰んないの?」 「うん、ウサギ先に帰って…」 「ホントにひとりで大丈夫なんだな?」 「うん…大丈夫…」 ウサギの着てたパーカーが 私に掛けられた 「風邪ひくなよ」 優しい声と一緒に 「うん、ありがと…」