夢みる少女は、寂しがり詐欺師に騙されない。


気になって

気付いたらスーパーに入ってた



なに買うのかな?



ウサギに気付かれないように

ビクビクしながら店内を探した



「なに?オマエも買い物?」



野菜売り場を曲がったら

いきなり見つかった



「ウサギが入って行くの見えたから…」



正直に言った



「なんだ、ヒマなの?オマエ」



「うん…」



「じゃあ、来ればいいじゃん」



「んー…」



だって

カノジョいたら悪いじゃん



カノジョできたの?



聞けない



「なに食べるの?」



「ちょっと栄養つけようと思って…」



カゴの中を見たら

レトルトカレーが1箱入ってた



「カレー?カレー食べたいの?」



「とりあえず野菜入ってるし…

今まであのお菓子が
主食みたいなもんだったから…
夏休みずっとアレ食べてたら
汗が甘い匂いする気がしてきた」



「え、なんか責任感じる」



「うん、責任感じろ」



「じゃあ、私がカレー作ろうか?」



「え、いい…
オレ、人参食べれないから
レトルトカレーの具がないヤツ買うの」



「うん、知ってるよ
ウサギのお母さんのカレーみたいに
わからないように入れるから大丈夫!」



「え!オマエそんなことできんの?」



「うん、任せて!」



「じゃ、任せる」