夢みる少女は、寂しがり詐欺師に騙されない。


「ほら…頼まれた雑誌」



「ありがと」



「昨日のより露出多かったぞ」



「見たの?」



「うん、見た
だってオレが買ったんだからいいだろ

もしかしてオマエ
昨日寝れなかった?」



「ん、なんで?」



「なんか眠そうだから…

そんな好きなんだ
雑誌見ただけで眠れなくなるとか」



「そーじゃないけど…」



そーじゃない



ウサギと目が合って

ドキドキしてから

なんか変なんだ



「オマエ、そろそろ退院できそう?

せっかく夏休みだし
一緒に映画行こうかな…とか
海行きたいけど日焼けするかな…とか
無理するとまた具合悪くなるかな…とか
いろいろ考えてたんだけど…」



「ん…」



まだまだ退院できないって

言えなかった



「涼しい部屋で
好きな男の雑誌見てた方がいいか…
ここにいた方がオマエは天国だな」



「別に、そんな…

あ!お菓子食べる?
今日はちゃんと取っておいたから」