夢みる少女は、寂しがり詐欺師に騙されない。


「次の箱、早速開けてもいいかな?
たぶんまた当たらない予感がするな…」



「そんなこと言ってるから当たらねんだろ!」



「当たる気がするとか言っても
絶対、当たるとか言っても
当たらなかったじゃん!」



ウサギ言ってたよね?



いまだに当たってない



やっぱり詐欺師か?



「あー…熱い!
クーラーのリモコン貸して!」



「ハイ…
じゃあ、私、開けるね」



クーラーのリモコンをウサギに渡して

最近少し伸びた襟足の髪を結んだ



ピピッ…



冷たい風が

首元にかかる



「オレも開けるの手伝おうか?」



ウサギが風を遮った



「ん?いい
開けるのが私の楽しみだから…
ウサギはあっちで食べてて!
早く食べないと
夏だし、チョコとけてぐちゃぐちゃになるよ」



ウサギを向こうに追いやった



「オマエ…
ホント性格わりーな!」



ピピッ…



「そぉかな?
あ、ハズレ…」



なんか

ウサギが近くに来たから緊張した



下着透けてるとか言うから

変に意識するじゃん