オレはユメカの夢を叶えるために
これからも…
本物の当たりが
出る日まで…
「ユメカ、なんか荷物届いたよ」
「ありがとう
着払いだよね?
…
今、揚げ物してて手が離せなくて…
ウサギ、私の財布からお金払って…」
「うん、わかった」
え…
ユメカの財布から
金色の当たりをみつけてしまった
ユメカの夢が全部叶ったら
ダメな気がして
そっとしまった
本物の当たりが
ユメカの財布に入ってることは
知らなかったことにする
「ウサギ、ありがとう
大丈夫だった?」
「うん…
…
ユメカ…」
「なに?
お金足りなかった?」
「ちゃんと払ったよ」
「ん?どーしたの?
もうちょっと待ってね
もぉできるから…」
「ユメカ、好きだよ…」
「うん、ウサギの好きな唐揚げだよ」
「唐揚げも好きだけど…
…
ユメカ、これからも好きだよ」
「ウサギ、急にどーしたの?」
「急じゃないよ
ずっと好きだった
…
これからも、ずっと…」
ーーーーー
毎日伝えるよ
後悔しないように



