「今日こそ当たったか?」



「ん…当たらない
残念でした!」



「オレはぜんぜん残念じゃないのに
なんか悔しい
なに?コレ
オレ、バイト行くわ」



「いただきまーす」



ウサギが出してくれた麦茶を飲んだ



私のお菓子の当たりを出すために

自分のバイト代でお菓子を買ってるウサギが

なんかおかしくなった



「ん?なに?
なんで笑ってんの?」



「んーん…なんでも…」



「まったく、笑いごとじゃねーだろ
いつ当たるんだよ」



でも

当たったら…



当たったら

私はもぉ

ここには来れない



私の夢が叶ったら

ウサギと話すこともなくなるかもしれない