夢みる少女は、寂しがり詐欺師に騙されない。


画面が

ベッドシーンになってた



ウサギ

見てるよね?



どんな気持ちで見てる?



目の前の映像は

私には

なんか他人事に映ってる



まだ

未知の世界だからかな?



「気持ち、いいのかな?」



心の声が出てしまった



「え?なにが?」



気まずい



「こーやって
好きな人と抱き合うのって
どんな気持ちなのかな…って…」



「どんなって…
オレだって、したことねーし…」



「へー…ないんだ…」



「オマエもないんだろ」



「うん…
だから、聞いたの」



「オレに聞くな」



「私のこと、抱いてみる?」



ウサギをのぞき込んだ



「は?オマエなに言ってんの?

オレがオマエのこと
好きなの知ってて言ってる?

好きな子にそんなこと言われたら
本気にするだろ」



私のこと

まだ好きなんだ



ちょっと

嬉しくなる



「いいよ…

本気にしても」



「オマエ、急になに言ってんの?」



「明日どーなってるかわからないよ
ウサギ、いつもそう言うじゃん
後悔しない?」



「オマエこそ後悔するんじゃないの?
ちゃんと相手選べよ
自分の身体大事にしろ」



「うん、そーだよね…」



ちゃんと選んでるよ

ウサギならいいかな…って…



ウサギが

いんだよ