甘いセロリの王子様




「南山先輩って玲来(れいら)と面識ないです……よね? どうします、私が代わりに北海先輩呼んできましょうか」

「あっ、ううんいいの。大丈夫、ありがとう」

「ならよかったです。じゃ、また」




 さらりとした空気を残して、真由帆ちゃんはクールに去っていった。



 私も、下駄箱へ向かう。

 よかった。目的地には理央くんたちの前を通らなくても行ける。



 理央くんと話していた女の子は、中川(なかがわ)玲来(れいら)ちゃん。

 そして彼女と同じ部活に所属している、真由帆ちゃん。

 3人の間には、バスケ部という共通点があったわけだ。



 バスケ部は男子と女子で分かれているけれど、互いにどのくらい交流なんかがあるかは知らない。

 もしかしたら、それなりに親しい関係なのかもしれないなあ。