今日はバイトがなく、買い物をして帰った。


今日は何作ろうかなぁ。


そんなことを思いながら、マンションの階段を登る。


そういえば、最近月くんバイトに来てないんだよね。


だから私1人で帰ってるんだけど。


店長も理由は教えてもらえてないみたい。


きっと高校生活で忙しいんだろうなぁ。


まだ沈んでいない太陽に照らされながら考える。


自分の部屋がある3階にたどり着き、通路を歩こうとすると。


「は……?」


私の部屋の前に座り込む人の姿。


ブラウンの髪の毛で顔が隠れており見えないけど、確かに見覚えがあるもので。


「か、カヤ……!?」


走って駆け寄る。


下を向く彼は……動かなかった……。