真っ赤な顔で、目に涙を溜めて怒る私を無視して服を脱ぎ始める。


「え、ちょ、なにしてるんですか」


いきなり服を脱ぎ出したことに動揺しまくりの私。

あわわわ、と視界を覆う。


「なに?着替えんだけど」


カヤは意地悪な笑みを浮かべて私に近づく。


「く、くるなっ」


目を強くつぶりながらバシバシとカヤを叩く。


「ちょっ、いてぇって……あぶっーーーーー」


目をつぶっていたため、視界が真っ暗な私には、床に転がるクッションに気が付かなかった。


「わっ!」


ツルッと滑って、そのまま前のめりに倒れる。


なにか!大きなものに包まれる感覚。

不思議と痛みはなかった。




「ってー……」


固い感触。

おそるおそる目を開けると、目の前には胸板がドアップでうつっていた……。