少ししてお互いの唇が離れると、すぅっとあたたかかったものが離れたみたいで、寂しくなる。



カヤは私の頭をそのまま撫でるようにすると、ふっと笑った。



「なに、その顔。言いてぇことあんの?」



私が何言いたいかわかってるくせに。



頬を膨らませると、カヤはそっぽを向いてどこかへいこうとしてしまう。



そんなカヤの袖を掴んで引き留めてしまう私は。



きっと。



相当カヤに惚れ込んでしまってるんだ___……。



「ん……?なーに、くるみチャン」



「っ、」



「言ってくれねぇとわかんねーな」



意地悪。



「っ……もっとっ……」



「……っ、は、やべぇなこれ」



再び降るキスの雨___……。



2人の鼓動が部屋の中に響いてるんじゃないかってくらい、音を立ててる。



頰に当てられたカヤの手は大きくて温かくて。



そこから熱がじんわりと広がっていくような感覚。



溶けちゃいそうな……。



「……俺がニューヨーク行っても他の男からベタベタ触られちゃダメだぞ」



「……うん」



「ニューヨーク行っても……俺に構えよ」



「……うん」



「ニューヨーク行っても___……」