びっくりしたような表情をうかべる真綾さんに言葉を続けた。



「むしろ反対ですよ!真綾さんが大好きだから……!真綾さんを母親っていう不自由な生活に囚われてほしくなかったから……!」



カヤが伝えたかったこと……全部、全部。



真綾さんにも、月くんにもわかってほしい。



言っているうちに、なんでかわからないけど、次々にポロポロと涙が溢れてきて。



枯れたと思ってたのに。



なんで……。



カヤが願ってる真綾さんの笑顔を守りたい思い。



それが1番の願い、なんだよね……?



月くんと再会した時だって、あの夜、カヤがいっぱい笑ってたもん。



月くんが元気そうにしてるのを見て、安心したんだよね……?



それでも少し悩む姿を見せてたのは___……。



「真綾さんの笑顔を……取り戻したかったから……なのに……っ」



バカ、カヤのバカ。



全然真綾さんにカヤの気持ち、届いてないじゃない。



真綾さん、きっとカヤが自分から気持ちを伝えないと笑えないよ……!



黙って口をつぐむと、下を向いた。



「……くるみちゃん。顔、あげて。こっち見て?」



優しく頭を撫でられたかと思うと、真綾さんの優しい声。