不覚にもかわいいと思ってしまう。



こんなカヤを見るのは初めて。



照れているところを見ちゃうと、さらに照れさせたくなっちゃうもの。



少し意地悪をしてみる。



「カヤ大好きだよ」



その言葉と共に、カヤの腕に抱きついてみる。



「っ……なぁ、それわざと?」



とうとう耐えきれなくなったと言わんばかりの顔でカヤが私を見る。



片手で顔を覆っていて、相当照れていることがわかる。



「ふふっ、カヤ照れてる。かーわい!」



相変わらずツンとしているカヤを茶化すと、いつものようにデコピンが返ってくる。



「うるせぇ、お前の方がかわいいっつの」



さっきまでの照れてた表情はどこへやら。



いつもの意地悪な笑顔を浮かべたカヤだ。



やっぱりカヤが照れることなんてないのか……。



そう思ったーー……。