「ごめんくるみちゃん!俺、仙道!椿が……っ!ーー……」



頭が真っ白になった。



冷や汗が止まらない。



呼吸もだんだんと早くなってくる。



だって……。



だって、だって。



『椿が……っ!過労で倒れたんだ……』



どうして……。



そこからどうしたかはあまり覚えていない。



よほど具合が悪そうに見えたのか、先生から早退するように言われたのと、全力で病院まで走ったのをぼんやりと覚えているだけ。



カバンに入ったブレスレットをなぞりながらーー……。