わ、私が全部脱がせ……って!いやいや、そんなの私絶対無理!


お父さん以外見たことないもん!


1人で顔を真っ赤にしながら慌てふためく。


他に方法はあるはず。


あ、あるじゃん、すんなり着替えてもらえる方法。

起こせばいいんだ!


「あのー、起きてくださーい」


私は彼に起きてもらって自力で着替えてもらうことにする。

そっと肩を持って、ゆさゆさしてみる。


「んん……」


一向に起きる気配はなく……。

え、起きないの……!?

「お、起きてくださいよ……っ!」


起きてくれないと私……っ。


それから数分、めげずに起こし続けても、ずっと眠ったまま。


サァーっと、血の気が引いていくのがわかった。

私、着替えさせなきゃいけないの……!?