距離感、かぁ。


もしかして、カヤもそれに悩んでたり?


今までのカヤとの会話や日常を思い出してみる。


……ほんとだ。


美湖ちゃんに言われて初めて気がついた。


話しかける時は必ず肩を叩いたりするし、隣に座る時はいつも距離を詰める。


……カヤはそれに困っていたのかな。


私はなんとも言えないモヤモヤした気持ちで考える。


これからはカヤとの距離感に気をつけた方がいいかな。


「うん、わかった美湖ちゃん。これからはボディタッチ、距離感等気をつけます!」


ビシッと頭の上で手のひらを外側にポーズを決める。


「まあ、あんまり気にしないでもいいと思うけどね。女の子だし」


美湖ちゃんは、呆れ顔で私を見ていた。