椿……?


もしかして、カヤのこと言ってるの……?


「お前らにカンケーないよな?」


普段のカヤからは想像もできないような冷たい声が出てくる。


切れ長の目は、まっすぐに2人を捉えている。


「ありありだわバカヤロー」


そして左側の人、つまり私の目の前に座る、短髪でキリッとした顔立ちの人が立ち上がる。


なんの話をしてるの……?


3人にしかわからない険悪な空気にオロオロしていると、垂れ目の人がチラッと私を見た。


「なに女連れてんだよ。説明しなよ」


お、女って私のこと……!?


か、彼女でもないけどね……!?


「……」


カヤはだんまりしてそっぽを向いてしまった。


何がなんだかわかんないけど……!


これは私がなんとかしなければ……!


「あ、あのっ!カヤは何したんですか!後日にしていただけませんかっ!」