東京に出てから
2年と3ヶ月が過ぎていた。

久々に香川に帰った僕は、
竜一さんの店に来ていた。

カウンターに2人並び
僕はテーブルに肘をついて
あの頃のことを語っていた。


『あの時樹さんが死んだって
 聞かされて。。。
 奈央さんの姿は痛々しくて
 見てられなくて・・・

 会いたくて会えなくて
 死んだようになって。。。』


「樹さん結局生きてたんだよねっ(笑)」
竜一さんが笑う。


『ハッ!そう。何で嘘ついたの?』


「奈央さんを手にいれたかったから。。。」


『えっ?意味わかんないよ。
 だっていつも奈央さんは
 樹さんのもので・・・そんな奈央さんを
 僕は好きになった。。。』


「ヤキモチ焼いたんだって・・・」


『誰に?』


「お前に!!」


『僕に?!!』
(意味がわかんないよ。。。)