「・・・ったの。」
彼女はぺたりと
座りこんだまま・・・

『ん?ごめん。。。
聞こえなかったから
もう一回言って・・・』と
立った状態で
上から彼女の覗き込んだ。


下を向いていてよく見えない・・・


「痛っ!痛ぁ~~い!!!
さっきぶつけたっ

ここが痛い!!」

目を両手で押さえて、
え~ん!え~ん!って
泣きまねしてる(笑)

29歳の綺麗な人が
そんなことする姿が・・・
なんだか、かわいくって
彼女の横にしゃがむと、


彼女が僕の首元に
いきなり
抱きついてきた。

(顔を見られたくないの・・・?
 恥ずかしいの・・・?)


驚いたけど嬉しくて
彼女が前にしてくれたとおり、
背中をトントンする僕に


「稜ちゃん・・・」

『何~?(笑)』

「稜ちゃん・・・」

『だから何ぃ~?(笑)』



「稜ちゃん・・・。



・・じゃった。。。





樹が・・自殺しちゃ・・・た。」