彼女が
僕との間に腕をいれて
離れようとする。


僕までムキになってきて

『なんでそんなに
強がるの?!
どうして我慢するの!!
なんで泣かないの?!』



彼女がキッと僕の顔を睨んで

「あんたに関係ない!!
あんたの前でなんか
泣かない!!泣けないのよ!

頼りなくて!!情けなくて!!
男のくせに女々しくて!!

あんたなんか嫌いなの!!
最初からずっと
大嫌いだったんだから!!!」

それでも無理やり
抱きしめる僕。

その瞬間

パシッと!!