手を引く僕の後ろで

「稜ちゃんいいんだって~。
私、今日
歩きたい気分なんだから~(笑)

手、離してよ~。

水も滴るいい女って感じで
歩きたいんだよ~(笑)」



ほら、いつもと同じで
そんなこと言ってきて・・・


「稜ちゃん、傘持ってんのに
何でそんなに濡れてるの?

あ~稜ちゃんも
水も滴るいい男ごっこ
したいんでしょ~
一緒にや・・

その瞬間僕は
彼女を抱きしめていた。