どれだけ時間が経った
のか短いような長いような・・・

(どうしよう・・・?

なんて声かける・・・?)

『奈・・
「稜ちゃん!のど渇いた!
財布持ってるでしょ?
おごってちょ~だい!!」って
僕の財布を奪って、

駐車場の端の自販機まで
小走りにかけていったかと
思うと・・・


悩んでる・・・


悩んでる・・・


『早くしてよ!』って
わざと言う僕(笑)

「どっちがいいか
 決まらない!!
 2個いっぺんに
 押してもいい?!」
狭い駐車場で屋根もないのに
やたらと声が響く。

『いいよ。飲まない方
 飲むから~。』



彼女はいつだって
気を使ってくれる・・・

人に気を使わせないように・・・。