「言葉に出して言わない
ことの方が・・・
大切なこともあるよ。」

『気休め?』と
冷めたことを言う。


「稜ちゃん・・・

 
 今泣いてるよ・・・
 気づいてないでしょ?」
って奈央さんは優しく笑った。

『ハッ?泣いてないよ!』
手で目を触ってみる・・・

 涙なんてでていない。



『泣いてないじゃん!
 またウソついて!』

「泣くよっ!」

『泣かない!!』
 
「泣けばいいのにぃ~。」

『泣かないって・・・』


いたずらっぽい彼女が

まじめな顔になって


「稜ちゃん・・・

 大好きだよ・・・
 
 稜ちゃんが大事。。。


 悲しい時には泣いて

 いいんだよ。


 ずっと・・・

 側にいるから・・

の途中で涙腺が一気に溢れて
泣きだした僕に

「・・・っておばぁちゃんが
 言ってた。(笑)」ニヤリッ

(ハッ?!
えぇ~~~!!)

でも僕の溢れだした
涙は止まらなくて

『こっちみないでよ!
あっちにいって!

見られたくないから!』


「1人で泣くの?」

『そう!!』力強く言う僕に

「あっそう!」