(あの女・・・性格悪そう!!!
 
男だまして

貢がせて

最悪! 最悪~!!!)


僕は彼女のことを
勝手に嫌っていた。


今ならわかる彼女の
黒目が大きいことや、
猫みたいなまん丸な
目の奥にある、
強さと弱さが共存したような
神秘的で不思議な瞳を・・・ 

その時の僕は、
ビー玉や人形の目のように
無機質で冷たい
印象を持っていた。


興味がなかった・・・

好きじゃなかった・・・


ましてや愛するなんて・・・
思ってなかった。



だって

僕は・・・


ゲイだから・・・