笑顔でありがとう

少し歩いて彼の家に着いた。『寒くなってきたから、服貸すから。その格好でバイクはちょっとな…』
「うん!」
『入っていいよ!』
「おじゃまします」
初めて男の人の部屋に入った。彼の部屋は殺風景で テレビ、オーディオ、テーブル、それと間接照明があるだけ。物が少ないせいか意外とキレイに見える。
『ちょっと、待ってて。服探すから。適当に座って』「ゴメンね。ねぇギターやってるんだぁ?」
『あ?ちょっとだけな!』「ふーん。何かちょうだいよ!いつも使ってる物とかない?」
『……』
「ねーぇ?もぅ…」
『これでいい?』
彼がくれたのは、ギターを弾く時に使うピック。使い過ぎて角が丸くなっていた。。。「いいの?本当に貰っちゃうよ?」
『それでよければあげるよ高価な物じゃないけど…………』「いいのっ!いつも使ってるなら!」
『ほら、これ着てみぃ? ちょっとでかいかな?』
彼はクリアケースの中からトレーナーとズボンを出した。私はスカートの下に、ジャージをはいて、トレーナーを着てみた。
『あはははっ!やっぱり服でかいなぁ!手と足ねーよ!』
「なによーっ!いじわるぅ!」
本当はうれしいのに、わざと膨れっ面にして、彼を見た。