笑顔でありがとう

彼女が先に電話を切るのを待ってようやく切った。
二人だけの時間。嬉しくてその夜はなかなか寝付けなかった。まだ耳に残る彼女の声。テレビも消して、
この部屋にあるのは、間接照明の明かりと、君と話した余韻だけ・・・
次の日、昨夜の出来事、今の自分の気持ちを親友に話した。「おお、よかったなぁ!じゃぁ、今日は一緒に帰んの?」
『うん!そのつもり』
「でも、意外だなぁ、おまえから誘うなんてさぁ!」自分でもそう思う。いつも逃げてきたのに、気持ちを押し潰していたのに、でも今回ばかりはあの子を離したくなかった。理由は分からないけど・・・たぶん、大好きなんだ。
放課後、俺は校門に向かった。来てくれるだろうか?どんな話をして帰ろうか?色々考えながら。ふと見ると、彼女はすでにそこに居た。相変わらず、ちっちゃいなぁー!他の誰もが気付かなくても、俺はすぐ見つけられるよ。君の姿。