回した腕に力を込めて、咲の体を塀の上から下ろす。 膝が邪魔をして近づけなかった距離もなくなり、全身で彼女に触れた。 「…おかえり。」 「……ただいま。」 いつもより冷たい唇は、冬の匂いがした。 Fin.