「関係なんて人それぞれでしょ。俺達が兎や角言う必要は無いと思うよ〜」
「それは、そうですけど…」
言い負かされる秋人。それでも、納得がいかないという表情を見せる。分かっていたかのように、追い討ちをかける嘉耶。
「理解しようとも、批難しようとも俺は構わないよ。ただ、邪魔さえしなければ、それでいい」
誰も分かったという首肯はしない。かと言って罵るような言葉もない。
誰も何も言葉を無くし、数秒ほどの沈黙が流れた。
諒圭は話す事も無くなったので歩みを進めた。同時に嘉耶も足を出す。
そして、龍黒の横を過ぎ去るとそのまま、悠と同じくこの場所から去っていった。
見送りとまではしないが、ただ2人の背中を見ていた。
「俺達も戻ろうか〜。ここに居ても意味ないし〜。もう、アジトでいいよね?」
孝太郎は魅影に確認を求めた。
「あぁ」
一言だけで返事をすると、取り残されていた龍黒も桃花と倒れていたメンバーを連れ、出入口へと向かう。
騒然としていた場所は、何事もなかったかのように静かなただの倉庫に戻ったのだった。



