「君達の関係は不思議だね〜」
「そんな事どーでもいいだろ。コイツ、話を全く聞かずに、オレ達まで殴ったんだぞ」
「まぁ〜それが相手の狙いだったのは分かってるけど、本気で殴るって酷いよね〜。ほんと、痛かったわ〜」
孝太郎と南弦の声に聞き耳を持たず、悠は桃花をしっかり見ていた。それに気付いている桃花もしっかりと悠へと視線を合わせていた。
「悠、ちゃん」
「桃花。まだソイツ等と居たいか?」
「一緒に居たいよ」
「何度も危険に晒されているのにか?」
「それでも、私は龍黒が、皆が好き」
桃花の言葉に強い意志を感じた。どんなに自分が危険になろうとも龍黒と居たいという強い意志。
悠は理解出来ないと思い眉を歪めるも、桃花の意志を尊重したいと思っている。だから、悠は桃花から魅影に視線を移す。
「2回だ。あと2回、桃花が危なくなれば、お前達を潰しに行く」
「勝手過ぎだろ」
柳はここで言葉を発した。
「勝手だと?これで何度目だ。アタシはお前達の事なんてどうでもいい」
そう、悠にとって大事なのは桃花だけ。
悠は止めていた足を進め、龍黒の、魅影の横を通り過ぎるとそのまま出口に向かってこの場を去っていった。
残された者達は悠が出ていった出口へと目を向けていたが、諒圭の舌打ちで龍黒は振り返る。



