「悠ちゃんに何かあったの〜?」
孝太郎は回りくどい言い方をせず話を進めようとする。
「それは、お互いじゃないのか?」
それを分かっていながらも、嘉耶は自分達の状況を教えず孝太郎の問いに答えることなく質問を質問で返した。聞いている諒圭からしてみれば、話が長くなると思いイライラするが、自ら話に入ろうとはしない。
「そうだね〜。それで、悠ちゃんはどこ〜?姿が見えないけど」
「教える必要はない。寧ろ、お前達の方が悠の居場所分かってんじゃないのか?」
「俺等が知る由はないだろ。お前達は仲間だろ?なんで、居場所分かってないんだ」
「仲間?それは違うな」
嘉耶の言葉で一気に空気が張詰める。切迫していた状況での嘉耶の言葉は、龍黒にとって理解し難いこと。
では、何故行動を共にしているのかと…。
黒翼と呼ばれている3人がどういう関係なのかと…。
それは悠と嘉耶、諒圭の3人だけしか知らないこと。



